■MTF(Modulation Transfer Function)
MTFとは被写体の持つコントラストを像面上でどのくらい再現できるかを表わすものです。MTF曲線の見方は、 図の横軸が画面中心からの距離(mm)を、縦軸がMTFによるコントラストをパーセントで表わしています。
図上段の曲線は1ミリの中に10本、下段の曲線は1ミリの中に30本の場合の測定値で、絞りは開放時のデータです。
曲線は平行に近いほど画面周辺まで高コントラストで画像を結ぶことを示し、右下がりになるほど周辺部での コントラストが落ちることを示しています。
実線は、放射線方向のS(サジタル)、破線は、同心円方向のM(メジオナル)を表わしています。2つの曲線が近いほど コントラストが高く、離れているほど同心円方向と放射線方向のコントラストの違いがあることが分かります。
しかしMTF曲線はレンズのある一面の性能を表わすもので、レンズ性能の全てでは無いことも知っておく 必要があります。